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目が覚めたら横に初号機が寝てたスレ

114 :ひとりあそび・37:03/01/23 15:33 ID:???
それからも、こっちに攻撃してこない、少なくとも手出しをしなければ攻撃してこない
使徒をいくつか見かけた。
たとえば緑色のクモ使徒。大きいのや小さいのが集まって群れを作り、
ひときわ巨大な岩塊に取りついてじっとしている。
最初は何をしているかわからなかったが、近づくと次第に見えてきた。
身体の下にある目玉からあの溶解液を出し、岩壁をどんどん溶かしているのだ。
溶解液が流れた後には、長い年月の風雨に削られたような、見事な岩の彫刻が残った。
この峡谷自体が、クモ使徒が時間をかけて作ってきた”作品”らしかった。
たぶん、初めは白い平原でしかなかった陸地を、彼らは少しずつ削ってきたのだろう。
彼とエヴァは彼らの”工程”を少しの間見物していた。
もうしばらく見ていたかったけど、すぐに自分たちの足元にまで溶解液が到達し、
白い煙を上げて足場を溶かし始めたので、慌てて逃げた。

一度、これまでになく高い場所まで登った時には、空に流れる雲のずっと上の方、
かろうじて見えるくらいのところを漂う使徒が見えた。成層圏から第三新東京市に
落下してきて、三人で受け止めた奴だった。薄っぺらい、冗談のようなデザインの
その使徒は、すぐに雲に紛れて視界から消えた。

模擬体のテストをやった時、本部に侵入したらしい使徒は見なかった。
たぶん見てもわからなかっただろう。ただ、細菌タイプだったって話だから、
もしかすると地下のどこかで繁殖してるのかもしれない。

使徒たちはそれぞれ勝手に、好きなようにここで生きているようだった。
自分でも知らないうちに、彼は使徒を異物として見るのをやめていた。
全部駄目になる前、彼の周りに他のヒトや蝉や車がいたように、ここには使徒がいる。
慣れると、それはそれで面白かった。

ただ、それでも使徒に対して警戒を解いてはいけなかったのだ。
その時は忘れていたけど、最初に襲ってきた人型使徒やイカ使徒のように、
彼とエヴァに明確な敵意を持っていた奴も、確かにいたのだから。
それからまもなく、彼は厭でもそのことを思い出す羽目になった。

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